ウルグアイ・ブラジルの共同プロジェクトに関与
インドの風力発電会社であるスズロン・エナジー・リミテッド(スズロン)は2日、ウルグアイで65MW(メガワット)級の風力発電ブロジェクトへ参画することを発表した。
同プロジェクトはウルグアイとブラジルの両政府が共同で進めているもので、プロジェクトの運営にあたり両国はジョイントベンチャーのRouar S Aを設立。2014年より、ウルグアイ・タラリラスの国有地内でアルティジェロス発電所の建設に着手している。
ウルグアイの2万300世帯分を発電
スズロンは今回、このアルティジェロス発電所に発電用風力タービンの「S95-90」を納入するとともに、その保守サービスを請け負う。タービン1基あたりの出力は2.1 MWで、これを31機設置することで計65.1 MWの発電を目指す。同発電所で生じた電力は、ウルグアイの送電網に組み込まれる計画だ。
スズロンによれば、プロジェクトによる発電量はウルグアイの2万300世帯分に相当するという。またこのプロジェクトの効果として、年11万トンのCO2排出削減がもたらされるとのことだ。
政府の再生可能エネルギー推進をスズロンも支援
ウルグアイでは主要なエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を、2012年の40%から今年中に50%まで引き上げることを目標としている。同国では昨年末までで700MW相当の風力発電を導入しており、今年末にはこれを1GWまで拡大、国内の電力供給のうち15%を再生可能エネルギーでまかなう見通しだ
こうした同国政府の意向を踏まえ、スズロンではプロジェクトに誇りを持って取り組むと表明。プロジェクトへの参画を通じ、現地の社会や経済、環境等あらゆる分野における持続可能な成長に貢献したいとの考えを示した。

スズロン・エナジー・リミテッド プレスリリース
http://www.suzlon.com/images/Media_Center_Press_release/