JICAとの提携に基づき野球指導へ
近畿大学産業理工学部ではJICA(独立行政法人国際協力機構)と昨年締結した覚書に基づき、学生をペルーに派遣しての野球指導を実施する。指導は今月12日にスタートを切っており、3月9日までの約1カ月間、同大学の学生がペルーの子どもたちとともに汗を流すこととなる。
活動は選手支援から試合のバックアップまで
近畿大学産業理工学部は昨年8月、「ペルー共和国野球振興支援に係る青年海外協力隊ボランティア事業連携」の覚書をJICAと締結。今回の指導はこれを元に行われるもので、同学部の学生8人に加え、スポーツマネジメントが専門の同大学准教授・黒田次郎氏も期間途中からペルーに赴き、指導に参加する。
学生らは子どもたちに野球の楽しさを教えるとともに、ペルーにおける野球人口の増加を目的とした、年齢別の普及活動支援対象者・選手へ向けた技術指導支援を実施。またこれに加え、派遣期間中に開催される試合や大会の運営支援・デモンストレーションにも取り組む予定だ。
一方黒田氏は、20日から24日にかけてコスタリカで開催される、JICA主催の中南米野球セミナーに講師として出席。その後ペルーの学生らと合流し、野球指導に加わる計画となっている。
近畿大、現地での野球発展に貢献
近畿大学によれば、同大学からペルーへ向けた同様の人材派遣は今回で3回目になるという。過去にこのボランティアに参加した学生が現在、青年海外協力隊員として南米で活躍している例もあり、南米と日本をつなぐ人材の輩出にも一役買っているといえそうだ。
同大学では今後もJICAとの協力体制の元、中南米地域における野球の発展に貢献していく考えだとしている。
(画像はニュースリリースより)

近畿大学 ニュースリリース
http://www.kindai.ac.jp/topics/2015/02/post-725.html