アルゼンチンによるパキスタンに対する経済的援助の増大
パキスタン・ムルターン駐在アルゼンチン大使ルドルフ・J・マーティン・サラビア(Rodolfo J Martin Saravia)は、ムルターン商工会議所(MCCI)で行われた地域産業コミュニティーにて、パキスタン経済維持のためにアルゼンチンによる経済的援助を増大させると表明した。
(画像はプレスリリースより)
アルゼンチンとパキスタンの経済的関係の強化
アルゼンチンは、パキスタンのエネルギー産業分野、農業分野、ガス産業分野において経済的援助を増大させる。現在、2か国間では繊維産業、製薬産業、家畜産業、酪農産業では、すでに経済協力が行われている。
パキスタンには巨大な精肉市場があるが、アルゼンチンは国外輸出・国内消費用の精肉加工を支援する予定である。また、現在、パキスタンはエネルギー危機に面しており、原因は圧縮天然ガス(CNG)の供給方法だと考えられる。
「グリーン・ニシュタル(Green Nishtar)」
ルドルフ・J・マーティン・サラビア(Rodolfo J Martin Saravia)大使は、パキスタンの陶磁器産業の拡大・促進のため、ニシュタル医療施設 (NMI)に20万本の植樹を予定している。(「グリーン・ニシュタル(Green Nishtar)」)
「グリーン・ニシュタル(Green Nishtar)」は「グリーン・ムルターン・プロジェクト(Green Multan project)」に基づく試験的プロジェクトである。なお、「グリーン・ムルターン・プロジェクト(Green Multan project)」はニシュタル医療大学によるガジュマルの植樹により始まった。
25年間に及ぶ双務貿易
過去25年間、アルゼンチンとパキスタンは双務貿易関係を保ち続け、昨年を除き、アルゼンチンは対パキスタン輸入量より輸出量が上回っている。
そのため、ルドルフ・J・マーティン・サラビア(Rodolfo J Martin Saravia)大使はパキスタンのマンゴー栽培者が適切なシステムを使用するよう促し、最高級品であるムルターン産マンゴーの輸出拡大を図る。
また、大使はパキスタンとアルゼンチンの民間部門間における貿易のデレゲーション(権限委譲)、インタラクション(相互作用)向上の必要性も言及した。

The Nation
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