ABRAT GLSとデルタ航空がパートナーシップ締結
アメリカの航空会社デルタ航空は23日、ブラジル最大のLGBTツーリズム協会である「ABRAT GLS」と、ブラジル/米国間の移動に関する独占パートナーシップを結んだことを明らかにした。
観光を通じ、ブラジルでLGBTの地位向上を目指す
ABRAT GLSは2004年に設立された非営利組織で、LGBTに対する差別や偏見をなくすとともにその社会参加を促すことを目的として、LGBTの観光を促進するための活動を展開。
具体的には宿泊施設や観光団体など各種企業・団体による協力の下、ブラジルにおいてLGBTへのサービス提供に積極的な企業への研修や、各種キャンペーン、ワークショップなどを実施している。
デルタ航空は取り組みに積極的 他企業への波及にも期待
今回のパートナーシップ締結を通じ、デルタ航空ではブラジルのLGBTコミュニティへ向け、各自の好みや目的地に合わせた専用の情報をポルトガル語で発信していく。
その同社は過去3年間において、アルゼンチン最大のLGBT団体である「GNetwork 360」をはじめ、LGBTに関連する各種団体をサポートしてきた経緯をもつ。デルタ航空ブラジル地区ディレクターのルシアーノ・マカグノ氏は、同社がLGBTコミュニティと互いに有益な関係を築けるよう取り組んでいるとして、その姿勢を強調した。
一方のABRAT GLSにとって、同様の契約は今回のデルタ航空が航空会社としては初のケースとなる。ABRAT GLSで代表を務めるマルタ・ダラ・キエサ氏は、LGBTによる観光が大きなポテンシャルを秘めていると説明。今後こうした流れが他の企業に波及することを期待したいと述べている。

デルタ航空:News Archive
http://news.delta.com/index.php?s=20295&item=124773