自動車部品産業のブラジル進出支援を　経済産業省が補助事業者を公募

経済産業省（経産省）では、平成27年度の「新興国市場開拓等事業費補助金（ミッション・見本市等出展支援事業（ブラジル：自動車部品産業の海外展開支援事業））」に係る補助事業者の公募を行う。公募期間は5月15日（金）正午まで。

経産省によれば、昨今ブラジルの自動車製造企業では生産拡大へ向け自動車部品の需要が高まっており、増産や新工場の設立を進める中で日本企業の進出にも期待が懸かっているという。

また同国は2億人超の人口を背景に消費市場としての高いポテンシャルを持っており、昨年世界第4位であった自動車販売台数は今後も増加が予想されているとのことだ。

こうした中、日本においては「日本再興戦略」が平成25年6月14日に閣議決定され、海外市場の成長を取り込む「国際展開戦略」を大黒柱とした経済連携の推進、そして官民一体となった海外市場獲得の重要性が前面に打ち出されている。

経産省ではこれら内外の状況を踏まえ、今回補助事業者を介して事業を実施することで、日本の自動車製造企業におけるビジネスチャンスの拡大を間接的に支援したい考えだ。

今回経産省では補助事業者の公募に当たり、あらかじめ大枠を定めた2つの事業を用意した。1つは日本の自動車部品企業により構成される、両国のニーズを踏まえたブラジル向けミッションの組成。もう1つは現地企業とのマッチングの機会となる、ミッションが同国を訪問した際の商談会等の開催だ。

これら事業を公募によって選ばれた事業者・団体が一体的に実施し、係る費用を経産省が10,000,000円（消費税込み）を上限とした定額で補助する。なお事業の実施期間は、補助金の交付決定日から平成28年の3月末日までと定められている。

応募に当たっては、日本に拠点を有すること、事業の遂行に当たり適当な組織・人員を有していることなど、事業者・団体が計6つの項目にわたって設けられた応募資格をクリアしていることが必要だ。

また応募の際は、事業計画書をはじめとする“提出書類”に加え、最新の決算報告書などからなる “添付資料”が必要だ。このうち“提出書類”は、専用の様式が経産省のWebページよりダウンロード可能となっている。




経済産業省　公募情報
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/

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