現地民放のチリビジョンと実験
日本電気株式会社(NEC)は15日、チリで最大手となる民放テレビ局のチリビジョンと、4K地上波のライブ放送実験を実施したと公表した。
NECは高精細映像のリアルタイム圧縮技術を提供
NECはこれまでも、システム構築や機器提供など放送事業において国内外で多くの実績を有しており、南米では過去にブラジルで4K地上波ライブ実験を実施している。
その同社では今回、チリ中部で2月22日から27日にかけて行われたビニャデルマル国際音楽祭に際して放送実験を行った。この実験にあたり、NECでは同社のリアルタイム映像圧縮技術を活用した符号化装置「VC-8150」を用意。
これは次世代の映像符号化規格 “HEVC”を採用した装置で、4K/60p(3,840x2,160ピクセル、毎秒60フレームの順次走査映像)の高精細映像をリアルタイムで圧縮することが可能となっている。
チリビジョンと2つの実験、NECの展開に弾み
当日はチリビジョンがこの「VC-8150」を利用し、地上波ライブ放送による超高精細な4K放送の放映を、音楽祭の会場内に設けられた「プレスルーム」と「VIPルーム」の2つのブースで行うことに成功した。
また4Kビジネスの発展を目指すチリビジョン側の意向を踏まえ、後日両社は同装置を活用して、衛星を用いた4Kコンテンツの伝送実験も合わせて実施したとのことだ。
同社では今回の取り組みを機に高精細映像による次世代放送サービスの広がりを促進するとともに、引き続き4K放送ソリューションを国際的に展開し、放送事業の拡大を目指す考えだ。
(画像はプレスリリースより)

日本電気株式会社 プレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201504/20150415_01.html