フジクラ、ブラジルに新工場設立 中南米での展開強化へ

光ファイバをはじめ各種電線等の製造・販売を手掛ける株式会社フジクラ（フジクラ）はこのたび、ブラジルにおける製造子会社Fujikura Cabos para Energia e Telecomunicações Ltda.（フジクラカーボス）の新工場を設立。同工場にて、今年4月より電線の生産を開始した。

OPGW（光ファイバ複合架空地線）のリーディングサプライヤーとして世界各国で製品の製造・提供を行うフジクラは、ブラジルにおいてサンパウロ州ジアデマ市に本社を置くフジクラカーボスを通じ、同州ジアデマ市の送電・通信工事会社であるProCable Energia e Telecomunicações S／A（ProCable）と協力して事業を行ってきた経緯を持つ。

ブラジルのOPGW市場で大きなシェアを占めるとともに、安全かつ信頼性のあるOPGW敷設で国内唯一の技術を誇るProCableを介して、フジクラではこれまでにブラジルへOPGWを計2万km以上納入。“フジクラブランド”として、その品質に関し高い評価を獲得しているという。

ブラジルにおいて、光ファイバを利用したOPGWは広く公共通信網の一部として活用されている他、電力会社の電力網の制御用としても用いられるなど、各方面での利用が進んでいる。また今後の電力需要の増加に伴い、ブラジルではOPGWなど関連製品の需要増が見込まれている状況だ。

今後フジクラカーボス及びProCableは新工場を拠点にしたビジネス展開を図ることで、日本とブラジルの技術を融合させ、現地の送電線建設へ貢献していく構えだ。またフジクラとしてはこの新工場設立を機に、ブラジルを主要マーケットに据えた中南米各国へのさらなるビジネス拡大にもつなげていく考えだとしている。




株式会社フジクラ　ニュースリリース
http://www.fujikura.co.jp/newsrelease/

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