学校に通えない生徒向けの施策をサポート
日本電気株式会社(NEC)は20日、海外現地法人であるNECアルゼンチンを通じて、アルゼンチン・ブエノスアイレス市の教育省向けに「遠隔授業システム」を構築したと発表した。
ブエノスアイレス市は、「Plan de Estudios de Adultos 2000」構想のもと、学校に通えない生徒に対して教育支援を行う取り組みを進めている。遠隔での授業の受講をインターネット越しに実現する「遠隔授業システム」の導入は、この一環として行われたものだ。
対面の授業に劣らない環境を実現
NECによる「遠隔授業システム」はeラーニング機能を活用したもので、テストや生徒からの質問に対する受け答えなど、教師と生徒の間におけるスムーズなやり取りを実現している。
またシステム内には教師と生徒双方の側にワークスペースが設けられており、生徒ごとの学習状況に合わせた対応も可能だ。NECによれば、2014年10月のサービス開始以来のべ3万5000人を超える利用者が「遠隔授業システム」に登録を行い、遠隔で授業を受講しているという。
NEC、最先端のICT技術で引き続きサポート
今回「遠隔授業システム」を導入するに当たり、NECアルゼンチンでは構築から導入まで約4カ月という短期間でのサービス立ち上げに成功。また最新の仮想教室統合プラットフォームである「Aulas Virtuales」を採用することで、サービスを介しての円滑な授業の提供を実現した。
システムの納入先となったブエノスアイレス市教育省では、今後システムの運用を通じて得られる評価や統計、報告に基づき、教育プログラムの品質向上を図る。またNECの側でも最先端のICT技術を活用し、引き続きブエノスアイレス市の取り組みをサポートしていく考えだ。
(画像はプレスリリースより)

NEC/NECアルゼンチン プレスリリース
http://www.nec.com/en/press/201505/