ドイツ企業の現地子会社と協業へ
中国の太陽電池メーカーであるJAソーラーは11日、チリのサンティアゴにおける大規模太陽光発電プロジェクトに関し、ドイツのSoventix GmbHの現地子会社Soventix Chile SpAと合弁事業を設立すると発表した。
双方の思惑が一致、合弁事業にはJAソーラーの製品を採用
中南米諸国でエネルギー需要の高まりに関心が集まる中、JAソーラーでは現地市場における展開を強化している。
一方のSoventix GmbH側でも中南米諸国の市場ポテンシャルを高く評価しており、Soventix Chile SpAによる250MWを超える規模のプロジェクトなど、各種案件に着手してきた。
こうした背景のもと、今回両社は協力によって明確なメリットが得られるとの立場で一致し、合弁事業の形成に至ったものだ。
当面の間、両社が取り組む合弁事業はJAソーラーのモジュールを用いた総発電量130MWの発電プロジェクトに関するものとなり、今年中には1つ目の協業プロジェクトの完了が予定されているという。
両社の協力により、プロジェクトの円滑な進行を
JAソーラーのジアン・シエ社長は、今回のようにプロジェクト開発初期での参入を果たすことで、影響力を発揮するとともにベンダーの枠を超えた役割を果たすことが可能であるとして、参画における意義を説明した。
同社ではこの合弁事業をメキシコ、パナマですでに開発を開始したプロジェクトの上に構築するものと位置付けており、今回の事業を通じて中南米における同社のコミットメントを強化する方針だ。
対するSoventix Chile SpAのトマス・シュテッターCEOは、大手モジュールメーカーであるJAソーラーとの提携を歓迎するとコメント。JAソーラーの技術力と経済力を生かすことでプロジェクトをスムーズに進行させ、円滑な資金調達につなげたいとの考えを示した。

JAソーラー Corporate News
http://www.jasolar.com/webroot/company/