ラグアイへの海上輸送を無償で実施
株式会社商船三井(商船三井)は、NPO法人の“海外に子ども用車椅子を送る会”による取り組みに賛同し、子ども用中古車椅子のパラグアイへ向けた海上輸送を無償にて実施したと発表した。
南米へも複数回車椅子を寄贈
NPO法人の“海外に子ども用車椅子を送る会”は、子どもの成長に伴い不要になった車椅子を日本各地から収集するとともに、洗浄して補修・整備を実施。海外の肢体不自由な子どもたちへ、これら車椅子を無償で贈る活動を実施している。
同法人は2004年に発足したのち、これまで合計21の国へ4,320台の車椅子を寄贈。うち南米に対しては2008年にエクアドルへの寄贈が行われた他、パラグアイへは2010年に143台の寄贈を行ったのをはじめ、これまでに複数回の贈呈が行われている。
同様の協力は2度目、今回も無事運搬成功
一方の商船三井では国際的なネットワークを生かした海運会社ならではの社会貢献活動に積極的な構えを打ち出しており、同様の協力は2010年に次ぐ2度目のケースとなる。
実際の輸送は昨年秋~今年冬にかけて行われ、商船三井では運航するコンテナ船に計80台の子ども用中古車椅子を積載。昨年10月23日に横浜港を出港したこのコンテナ船は、今年1月19日にパラグアイのアスンシオン港へ到着し、無事子どもたちの元に届けられたとのことだ。
パラグアイ政府より感謝状が贈られる
これを受けて今月11日、パラグアイ大統領府障がい者人権保護庁(SENADIS)のRocio Florentin Gomez長官より、商船三井へ感謝状が贈られた。
長官に代わり感謝状の贈呈を行った駐日パラグアイ共和国特命全権大使のNaoyuki Toyotoshi氏は、パラグアイへ各種団体が物資による支援を行う上で、輸送を担う部分の存在が不可欠であると強調。今回その役目を担った商船三井へ感謝の意を示した。
(画像はプレスリリースより)

株式会社商船三井 プレスリリース
http://www.mol.co.jp/pr/2015/15032.html