寄港地を追加し、2つのローテーションを設置
株式会社商船三井(商船三井)は18日、アジアと南米東岸を結ぶコンテナ船サービスの“CSW”を、7月上旬より改編すると発表した。
改編の内容としては、寄港地に寧波、赤湾、塩田、リオグランデ、セペティバ、イタジャイおよびダーバンの計7港を追加。これに加えて航路についても「SW2」と「CSW」という2つのローテーションを設ける。
このうちSW2ではアジアより、釜山、上海 、寧波、赤湾、塩田、香港、シンガポールに順次寄港したのち、南米のサントス、パラナグア、ブエノスアイレスをそれぞれ巡る。
逆に南米からはブエノスアイレスに続きモンテビデオ、リオグランデ、パラナグア、サントスの順で寄港したのち、南アフリカのクーハを経由してアジアのシンガポール、香港、釜山に到達するルートとなっている。
一方のCSWでは、赤湾、塩田、香港、シンガポールに順次寄港してアジアを抜け、南米のサントス、セペティバ、イタジャイへ寄港。逆はナベガンテス、サンフランシスコドスル、サントス、セペティバを巡ったのち、南アフリカのケープタウンとダーバンを経由して、シンガポールおよび赤湾へと到達する。
日本国外の2社と提携、利便性の高いサービス提供へ
商船三井は、中期経営計画「STEER FOR 2020」の元、事業モデルの変革による競争力強化に着手している。
今回その一環として、デンマークに本社を置くMaersk Line(ML)およびスイスに本社を置くMediterranean Shipping Company(MSC)との共同運航による当該サービスの改編に踏み切ったものだ。
商船三井ではSW2とCSWの2ルートに関し、MLおよびMSCと協力する形で週2便体制での運航を実施。広域をカバーした利便性の高いサービスの提供を目指す考えだ。
また今回のサービス改編に当たっては、SW2にMLとMSCがそれぞれ6隻、CSWに商船三井が10隻を投入する。改編後のサービスについて、同社では7月上旬のアジア出港船より順次提供を開始する予定だ。
(画像はプレスリリースより)

株式会社商船三井 プレスリリース
http://www.mol.co.jp/pr/2015/15035.html