ブラジル進出の歩みと今後の指針を公表
日本精工株式会社(NSK)は5月18日から23日にかけて、ブラジル・サンパウロ州で開催される工作機械などの展示会「FEIMAFE 2015」に出展している。これと合わせ、同社ではブラジル進出における概要を紹介するとともに、今後へ向けた指針を発表した。
NSK、ブラジル進出は1970年代から
NSKは1916年、日本初の軸受メーカーとして操業を開始。1962年の米国進出をはじめとし、事業のグローバル化にも早くから取り組んでいる。
その同社は1970年、NSK初の海外工場としてブラジル・サンパウロ郊外のスザノ市にNSKブラジル社を設立。同社は産業機械軸受などの製造・販売拠点として機能し、電機産業向けの製品供給を通じて現地産業の発展に貢献してきた。
ブラジルにおける展開のいま
NSKでは現在、全工場の約3分の2に当たる計43工場を海外に構えるとともに、2014年度における海外売上の比率が売上全体の66%に達している。
中でもブラジル事業は、同社の手掛ける海外展開で最も現地化が進んでいるうちの一つに数えられる。同社では生産拠点と研究開発拠点それぞれ1ヶ所に加え、5ヶ所の販売拠点を同国内に設置。進出のきっかけとなったスザノ工場では部品の国産化を進め、生産能力に磨きをかけている。
またFEIMAFEへの出展についても、NSKでは今回で15年目を数える。同社は今回の出展に当たり、工作機械用精密軸受やボールねじなど多岐にわたる製品を取り揃えた。
今後も現地で、顧客の役に立つ製品を
NSKでは出展に際し、今後も入手性に優れた標準在庫品から高速かつ高精度、高剛性で高品質な製品に至るまで、ブラジルの顧客へ向けて幅広い製品を供給していくとの方針を発表。長年の事業運営で培った知見と人材を活かし、顧客のもとで役立つ製品の供給に努めたいとした。
(画像は日本精工株式会社Webページより)

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