不法コカ栽培が増加
不法コカ栽培の増加は、米国の反麻薬政策と相反して、米国への麻薬密売を拡大させる脅威となった。
2年前までは、ペルーが、コカ生産世界第一位の座についていたが、現在、2位となり、ボリビアが3位と後を次いでいる。2014年、コロンビア国内のコカ栽培は、2013年に比べ、44パーセントも上昇した。
コロンビア革命軍(FARC)の関与
長年、不法コカ栽培に関与していたFARCは、政府と平和交渉に臨んでおり、不法麻薬取引から手を引くことを約束している。これを受け、コカ農家達は、生産を拡大していった。
除草剤空中散布の禁止
米国側による反麻薬政策の一環として、コカ栽培を一掃する手段であるヘリコプターからの除草剤空中散布の実施が、今年に入りストップされた。
コロンビア政府は、グリホサート除草剤の空中散布は、農家の健康に多大な影響があるので、実施の中止を取り決めた。その後、コカ生産が急激に増加した。
コロンビア政府、今後の対策
コロンビア政府は、コカ生産をこれ以上増やさないよう、代替え作物を栽培するよう推進している。
コカ栽培を休耕した農家には、奨励金を付与することなどを検討している。現状、米国政府にもコカ栽培を止める為の支援を申し出ている。
(画像はWikipediaより/Photo:by
Shadowfox)

Washington Post
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