米国DEA(米国麻薬取締局)の調査
2015年9月15日、ハフィントンポスト新聞社が、DEA(米国麻薬取締局)が、ボリビア政府をコカイン麻薬密売の容疑で長らく捜査していたと公表した。
ボリビア政府を弱体化させる意図があったとされるDEAのこの作戦は、裸の大様作戦と名付けられ、機密捜査が行われてきた。これを受け、モラレス大統領は、批判声明を発表している。
モラレス大統領の声明
モラレス大統領は、DEAを強く批判しており、コカイン麻薬密売の容疑は、でっちあげであると主張している。
米国とボリビアは、UN Convention(麻薬不正取引の防止に関する国際連合条約)に署名しており、麻薬密売を阻止する為、戦い続けることに共に同意している。
DEAは、ボリビア国内で、麻薬密売捜査を行っていたが、彼らの行為は、インフラを破壊し、警察官を買収したりするものであった為、モラレス大統領は、2008年、DEAを追放した。
コカイン栽培から麻薬密売への阻止
コカ農家出身のモラレス大統領は、コカ農業を破壊しないよう考慮し、独自の方法で、多様性のあるコカ栽培を推進し、麻薬密売を管理するよう努めた。その結果、過去13年間で、コカイン生産数は大きく減少した。
コカは、ボリビア国民にとって生活する為の大切な資金であり、三分の一の国民がコカ茶を飲用している。高山病予防にも効果があり、麻薬密売防止の為に破壊すべきものではないと、モラレス大統領は言及している。
コカの葉OK,コカインはNOと、スローガンにしているモラレス大統領は、コカ農家から絶大な支持を受けている。
麻薬戦争という名目
DEAの裸の大様作戦は、ただの麻薬密売阻止という単純なものでないと、モラレス大統領は、語っている。
資本主義社会は、戦争が不可欠であり、武器生産の為、麻薬戦争を表に掲げていると強く非難している。
麻薬戦争という名目で、基地を作り、そこから新しい形の植民地支配、即ち米国政府の関与が始まると危惧している。
(画像はWikipediaより/photo:by
Marcello Casal Jr.)

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