ブラジルの品質表示法に違反
ブラジル法務省国家消費者局(Senacon)は、世界的な食品企業6社(ネスレ、ペプシコ、ビンボーなど)に対して、品質表示法を違反したとして罰金を科した。商品ラベルに原料となる遺伝子組み換え作物(GMO)を非表示にしたという。
1社あたりの罰金は27万7400ドルから100万ドル以上となり、6社合わせて300万ドルを越えると推定される。
ブラジルでは、2003年より、遺伝子組み換え作物が食品原料のうち1%以上を占める場合、商品ラベルに「Transgenico(遺伝子組み換え)マーク」を印字することが義務づけられた。
ブラジルにおける遺伝子組み換え作物事情
ブラジルでは、1998年より遺伝子組み換え作物は禁止されているが、一方で、世界第二位の遺伝子組み換え作物の生産国である。
国内で生産される大豆の93%以上、とうもろこしの90%以上が遺伝子組み換えであるという。
遺伝子組み換え食品に対する政府の対応
2010年にブラジル国家消費者局が調査を行ったところ、ケーキミックスからスナック菓子まで、国内で販売されている幅広い食品原料に遺伝子組み換え作物が使用されていることが明らかとなった。
遺伝子組み換え食品の販売は、消費者の権利(情報への権利、選択の自由、悪徳企業活動に対する保護の権利)に対する侵害と捉えられ、品質表示法が制定された。
品質表示法のもと、遺伝子組み換え作物が使用されている食品には、商品に遺伝子組み換えマーク(黄色い三角形のなかにアルファベット「T」が書かれたマーク)を印字することが義務化された。
(画像はイメージです)
By:De Cora
ibtimes
http://www.ibtimes.com/SUSTAINABLE PULSE
http://sustainablepulse.com/CULTURE OF AWARENESS
http://cultureofawareness.com/