ボリビアとパートナーシップ締結
今月8日、世界銀行グループは、2016年から2020年までの今後5年間、ボリビアに対して「包括的な成長」と「環境的・財政的安定に対する支援」を実施すると決定した。(「カントリー・パートナーシップ・フレームワーク」)
ボリビア政府は、世界銀行グループの支援を受け、国内の経済成長、社会的発展を目指す。なお、予算は上限20億ドルを予定されている。
「カントリー・パートナーシップ・フレームワーク」
「カントリー・パートナーシップ・フレームワーク」により、450万人のボリビア国民が直接的、間接的に恩恵を受けると言われる。
「包括的な成長」を促す為に、世界銀行グループとボリビア政府は、輸送費の削減、遠隔地間のインフラ改善、交通網の整備に取り組む。具体的には、遠隔地(サンタクルス、ラパスなど)や貧困地域(ベニなど)への交通網や所得創出機会を改善し、消費の増加や生産性の向上を目指す。
「環境的・財政的安定に対する支援」では、気候変化への対応可能力、経済情勢下における公共資源管理制度能力を強化し、生活環境を安定させる。具体的には、農業支援、農村開発、生活インフラの整備(電気、水道、衛生設備)、若年者の雇用創出が方針となる。
「包括的な成長」により約380万人、「環境的・財政的安定に対する支援」により約70万人のボリビア国民の生活が改善するという。
ボリビアの現状
2002年、ボリビアの貧困層は63%、極貧困層は39.5%であった。ボリビア政府の経済・社会政策により、2014年には貧困層が39%、極貧困層は17%までに減少した。
世界銀行グループは、ボリビアにおける最優先事項は、国内の経済的・社会的発展であると述べている。
(画像はTHE WORLD BANK HPより)

THE WORLD BANK
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