ブラジルとウルグアイ産牛肉の輸出増加
近年、ブラジルとウルグアイは、中国の主要な牛肉輸出国となった。
ブラジル産牛肉の供給増加に伴い、ブラジルは、2016年1~3月における中国に対する牛肉の輸出量が第一位となった。中国の牛肉輸入量のうち、ブラジル産牛肉は31%を占めるという。
一方、これまでは、オーストラリアが中国の主要な牛肉輸出国であったが、2016年5月には前年比41%減となった。
現在、中国の牛肉輸入量において、オーストラリアは21%を占め、ウルグアイに次いで第三位となった。
中国の需要を満たしたブラジル産牛肉
ブラジル産牛肉(冷凍牛肉)は、低コスト、低価格、低品質であり、オーストラリア産牛肉の価格よりも安価である。
中国では低価格が求められる為、需要に合致しているといえる。
3つの要因
1つ目の要因では、中国政府が、食糧・農業における輸入先を見直したことが挙げられる。
2つ目の要因として、オーストラリア産牛肉の供給が不安定であることが考えられる。数年前に、牛肉の供給量が減少して以来、第一位の牛肉輸出量を保つことは難しくなり、牛肉価額も記録的レベルまで下がっている。
3つ目の要因には、ブラジル産牛肉の供給量が増えたことがある。1年前からブラジル国内における牛肉の消費量が減少している為、畜産農家はブラジル国外への牛肉輸出に乗り出した。12ヶ月前から、多くの畜産農家が、中国に対する牛肉の輸出許可を得ているという。
中国政府の政策、ブラジル経済の不況状態と国内の牛肉需要が影響し、ブラジルの牛肉輸出量は増加した。
(画像はイメージです)

Global Meat
http://mobile.globalmeatnews.com/ABC Rural
http://www.abc.net.au/news/AUSTCHAM BEIJING
http://austcham.org/fatp28052016/