シンジェンタ社がブラジル工場の生産能力拡大に投資

農薬業界の世界最大手シンジェンタ社は、生産能力拡大に向けてブラジル事業に対して総額2億4000万ドルを投資し、新たな工場1カ所を建設し、既存工場1カ所を増設したと発表した。

グローバルオペレーション責任者であるマーク・ピーコック(Mark Peacock)氏は、生産能力拡大により、農業の発展に対する長期的な取り組みを約束すると述べている。

シンジェンタ社によると、サンパウロ州パウリニア(ブラジル南東部)にて「ELATUS殺菌剤工場」を新設し、ゴイアス州フォルモザ(ブラジル中部)の種トウモロコシ工場を増設・拡大したという。

ラテンアメリカにおける2015年の殺菌剤「ELATUS」売上高は、4億ドルを超えると報告されている。

「ELATUS殺菌剤工場」は、ラテンアメリカにある工場のなかうち、初めて「PEPITE」技術が導入された。「PEPITE」は、液体の特性と乾燥した固形の利便性・可搬性を結合し、水溶性の微粒にする技術である。

殺菌剤「ELATUS」は農薬の成分が植物組織まで行き渡り、特に大豆さび病に対して高い有効性があるという。

また、フォルモザの種トウモロコシ工場は4倍に拡大された。年間生産能力は、40万袋から160万袋へと増加した。

（画像はプレスリリースより）




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