ロスアトム社とボリビア政府が原子力開発協定
今月11日、ロシア国営原子力企業ロスアトム社のキリル・コマロフ(Kirill Komarov)氏とボリビア炭化水素エネルギー省ルイス・アルベルト・サンチェス(Luis Alberto Sanchez)氏は、原子力研究開発センター建設に関する覚書に調印した。
調印には、ボリビアのアルバロ・ガリシア・リネア(Álvaro García Linera)副大統領が立ち会った。
また、別途、ロスアトム社とボリビア政府は、周辺関係住民より原子力研究開発センターの建設合意、原子力事業における人材育成に関する覚書も交わした。
ボリビア政府と原子力研究の目的
ボリビア政府は、癌の診断・治療など放射性物質を幅広い分野にて利用しようと模索している。合わせて、原子力技術により、農業害虫・バクテリアを駆除でき、食品や薬品の保存可能期間を延長でき、食糧輸出の増加が期待できるという。
ロスアトム社コマロフ氏は、原子力施設を安全に運営・管理する為に、ボリビア政府に対して技術や人材育成における援助を惜しまないと述べている。
原子力研究開発センターの建設
昨年10月、ボリビアのエボ・モラレス(Evo Morales)大統領は、ロスアトム社の援助によりボリビア首都ラ・パスのエル・アルトにて原子力研究開発センターを建設すると仮決定した。
原子力研究開発センターには、研究用原子炉、放射性物質の加速装置、ガンマ線照射プラントが備わるという。なお、建設費用は3億ドル、建設期間は最長4年と見積もられている。
(画像はイメージです)

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